永代経法要
永代経について
永代経とは
永代経は、永代読経ともいい、亡くなられた方を偲び、お寺へ懇志(仏具やお金)を進納して、末永く故人の命日に読経をお願いすることをいいます。『永代経』という経典があるのではありません。永遠にお経が読み続けられることをいいます。
永代経法要
先に亡くなられた方のご命日をご縁として、永代に読経する法要です。
他宗では永代祠堂経と呼ばれていることもあります。
また、亡くなられた方への追善供養のためにつとめられていると考えられていることもあります。浄土真宗では、永代祠堂経と呼びませんし、亡くなられた方への追善供養としてつとめることなどありません。
永代にお経がつとまり、そのみ教えを聞かせていただく法要ですから、そこに脈々と伝えられてきた「お念仏」のみ教えを、私が聞きよろこぶことが何より大切です。
(本願寺出版社刊「朋友」162ページから転載)
永代経懇志
次の世代の方々もご法義に遇えるようにと、聞法の中心となるお寺を護持するために、永代経懇志が用いられることが多くあります。
お寺が護持されてきたから、私が教えに遇えたのです。今度はみ教えに遇いえたよろこびとして、永き代々に法が伝わるようにと、永代経懇志をつとめさせていただきたいものです。 (本願寺出版社刊「朋友」163ページから転載)